ここは雑記ブログには書けない、ディープなことを呟く秘密基地です。スクショベタ貼りのテキトーな感じで参ります。

ナンパしたワセジョが政治哲学の話を聞いてくれた渋谷の夜

白金台の物件を決めた1月のある夜。私は唾棄すべき悪友と2人、渋谷で飲んでいた。すると、近くで飲んでいた2人組の1人と、私の連れの悪友が同じタイミングで席を外したので、私は残った女の子に声をかけた。

絶妙に悪いタイミングで2人が戻ってきて一旦は流れかけたが、向こうから再度声を掛けてきて一緒に飲むことになった。カウンター席だったので2人ずつに分かれ、私は声を掛けた女の子と相席することになった。

この子が実に可愛かったのだが、話してみるとコンサルタントを目指すワセジョだった。その頃、私はちょうどコンサルタントとしてのキャリアを歩み始めていたので、会話はいつも以上に弾んだ。

一通り身の上話が終わった後、私は政治哲学の話をしていた。普通の女性なら困惑する小難しい話に、可愛いワセジョは付き合ってくれた。当時、実名でネットメディアに投稿した記事を見せて鼻を膨らませたりもした。

その店を出る頃。彼女から連絡先を聞いてきた。女性から連絡先を聞かれた経験など後にも先にもこの1回きりだ。当然、嬉しいに決まっているが、以来一度も連絡は取っていない。

それは年下の女の子に連絡をするのがみっともないという理由だけではない。彼女には、私が蓄積した教養の全てを披露してしまったのだ。社会に出て以来、私の哲学的鍛錬は止まったままだ。

移住まであと3ヶ月のいま、私はジョンロールズの『正義論』に取り掛かった。もし、1,000ページを超えるこの大作を読み終えるなら、その時は彼女に連絡してみよう。東京を去る前に、楽しかったあの夜の再現を......